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2014年9月26日金曜日

ADHDの大学生・大人が就職するためには、どうすればいいか?



僕自身は大学3年生なのですが、すでに1留が決まってるので

まだそれほど就活云々という話には縁がないのですが、
周りがだんだんと就活を意識し始めているのに釣られて、
さあ、どうやってお金を稼ごう?―LD、ADHDの人のための将来設計ガイド 就職活動編
という本を読んでみたので、
以下、僕の考えも混じえながら簡単にまとめておきます。










1.はじめに

ADHDの人は、目の前の仕事に対して信じられないほどの
集中力を発揮することがある一方、例えば単純な
事務作業のような仕事では信じられないほどつまらないミスを
繰り返してしまったり、締め切りに正確でなかったり
することが多いため、社会人としてふつうに
仕事をしていくのは少し難しいかもしれません。 

ですが、いくつかの戦略を立てれば、問題は解決できるはずです。
自分に合った職を見つけ、弱点を克服するために努力をすれば、
弱点は逆に特技になります。(過剰補償と呼ばれています)

ADHDは、「欠点」から「才能」に変えられます。

ADHDの才能として、一般には






  • 独特の感性を持っている
  • 突然のひらめきがある
  • 新しい物や情報に敏感
  • 行動力がある

  • などがよく言われているところだと思います。

    2.よく薦められる職業

    そんな訳で、ADHDの人は芸術家、音楽家、広告マンなど、
    クリエイティブ系の仕事が合っているから、お前もがんばってみな。
    エジソンだってADHDだったんだしさ。がんばれよ!

    みたいな、アドバイスをする人がたくさんいます。
    もちろん、そういった分野の仕事に興味がある人なら、
    行けるところまで突き進んでみればいいと思います。

    でも、ちょっと待ってください。
    「ADHDの人には、クリエイティブ系の仕事に向いている」傾向が、
    確かにあったとしてもですよ。

    ADHDの人が、みんながみんな、
    芸術家になれる訳がないじゃないですか。
    みんながみんなエジソンみたいになれる、
    はずがないじゃないですか。

    3.ほとんどのADHDホルダーは、普通の人















    僕は、ADHDの人は、 周りからはひょっとすると
    変わってる人だと思われてるかもしれませんが、
    ほとんどがふつうの人なんじゃないかと思うんです。

    だって、人口の3%もいるんですよ。
    1クラス40人の計算なら、
    どのクラスにも1人はいるんですよ。
    下手すりゃガンダムのファンよりも多いんじゃないですか。

    そんだけのボリュームを抱えてるADHD人口ですから、
    みんながみんな芸術家になりたがってるとは思えないし、
    少なくとも僕は思ってません。

    中身はいたって普通なのに、「普通の人」が出来ることが出来ない
    のがADHDの闇なのです。
    それなのに、クリエイティブな仕事ばかりを薦められても
    困る人が多いのではないでしょうか。

    また、ADHDの人は子供の頃から親や学校で怒られたり、
    仲間から浮いてしまったりと言った経験を大なり小なり
    しているので、自己評価が極端に低くなってしまっている人も多いです。

    ADHDの人に職探しのアドバイスをする人は、
    そこら辺の事情を考慮した上で考えるべきだと思います。

    4.得意なこと、不得意なことを見極める

    さて。
    いよいよ本題に入ります。

    ADHDホルダーが自分に合った仕事を見つけるために
    まず考えるべきは、自分がやりたい仕事は何か?
    ということです。

    そのためには、アルバイトやインターンシップなどを
    経験してみることで 自分の得意・不得意を見極める必要があります。
    自分に何が出来て、何が出来ないかを知っておけば、
    それに応じた対策も立てられるようになります。

    また、大組織の方が良いのか、小さな組織の方が合うのかも
    見極めておくべきでしょう。



    大組織
    小組織
    いいこと
    ・研修が充実している。
    ・自分に合った部署に回してもらえるかも知れない。
    ・障害に理解があるかも。
     
    ・なにかと融通が効くことが多い。
    ・初めから責任ある仕事を任される。
     
    困ること
    ・入るのが難しい。
    ・融通が効かないかも。
    ・新入りにはつまらない仕事しか来ないかも。             
    ・初めから責任ある仕事を任される。
    ・幅広いスキルを求められる。
    ・残業などが多い。   


    ちなみに僕は、アルバイトで居酒屋とベンチャー企業を2社
    経験しているのですが、居酒屋は完全に地獄で、
    僕には飲食が向いていないことを知りました。

    1社目の会社は入ってすぐに潰れてしまったのですが、
    2社目のベンチャーでは、Excelが出来なすぎて死にたくなりました。
    事務作業も向いてないことがわかりました。
    あと、ベンチャー起業の社長はADHDっぽい人が
    多いことを知りました。

    たぶん、事務作業みたいな仕事って、
    僕意外のADHDホルダーにも基本的には合わないことが
    多いんじゃないかと思うんです。

    でも今は、そしてこれからは、テクノロジー発達の
    恩恵で昔ならADHDには出来なかったような仕事を
    機械がこなしてくれるようになるはずですから、
    ADHDホルダーには追い風が吹いていると言えそうです。

    5.情報を集め、人脈を広げよう

    自分の志向性がわかったら、興味がある業界や会社についての
    情報を集めましょう。

    もちろん、インターネットで探すのもいいのですが、
    できれば直接人に会った方がよいです。

    力になってくれそうな知り合いに紹介してもらって、
    会ってくれる人を探してください。

    直接誰かと会って話すのは大変なことかもしれませんが、
    情報収集が目的であれ、人脈作りが目的であれ、
    一人でもたくさんの人に会い、いろいろなことを教えてもらうことは
    ネットや雑誌からでは得られない財産になります。

    障害を打ち明けてみれば、
    配慮を受けやすい職場、ありのままに受け入れてもらいやすい職場を
    見つける助けになることもあります。
    この人なら信用できるな、と
    思えるような相手には、それとなく告白してみるのもいいでしょう。

    面接の本番で自分の障害を打ち明けるのはリスクになる
    可能性が高いですが、個人が個人的に行うインタビューであれば、
    両者の立場は平等です。ふるい落としの心配はいりません。

    信用できそうな人が相手だったとしても、
    障害の話は基本的に楽しい話ではないですから、
    どんよりくどくど言われたら困りますよね。
    短めに、明るい調子を心がけて告白しましょう。

    6.面接を突破する

    エントリーシートや履歴書の書き方については、
    他で調べてもらうとして、ここでは
    書類審査が終わり本番の面接まで進むことができた際に
    気を付けておくべき事柄をいくつか挙げていこうと思います。

    まず、労働条件をしっかり確認しておきましょう。

    障害について黙っておくにせよ、打ち明けてみるにせよ、
    作業内容や環境条件については話し合っておくべきです。
    自分のような障害があると、仕事をこなす能力に影響するか、
    影響があるとすればどのように影響するかなどを、面接の際に
    上手く質問し、調べておかなくては困ります。

    「研修期間が2週間あるということですが、
    それについて質問があります。
    研修というのは、実地研修の形でしょうか?
    それとも、座学での研修でしょうか?」

    といったような質問を用意しておいて、
    面接の流れの中に自然に織り込むのです。

    他にも、

    ・面接の際には雇ってもらいたい気持ちから、
    ついつい「なんでもやります」と言いたくなるかも
    しれませんが、自分が苦手な分野の仕事を担当させられる
    ことになりそうだった場合、しっかり断っておくべきです。

    ・のびのびと自由の効く社風であるか、
    騒音などはないかなど、自分が働くべき会社であるかを
    こちらからも見極める。

    などに注意しておきましょう。

    7.まとめ

    長くなってしまいましたが、ADHDホルダーの就職活動であっても、
    自分の向き不向きを見極め、情報を集め、
    人と会って、自分を売り込むという、
    極めてオーソドックスなことが出来ていれば良いのだと
    いうことが言えるでしょう。

    ADHDがあるお陰で自己分析が楽になったと思えれば
    勝ちなんじゃないでしょうか。

    大学6年コースに進みつつある、就活もしてない
    ペーペーが書いた記事なので大した参考にはならなかった
    かも知れませんが、
    さあ、どうやってお金を稼ごう?
    は良い本だったと思うので、
    気になった方は是非実際に自分でも読んでみてください。

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